伐採・草刈り作業の基本~ノコ・ナタ・カマの扱い方

森づくり活動レベルアップ研修step1「伐採・草刈り作業の基本~ノコ・ナタ・カマの扱い方」

<令和元年度「緑と水の森林ファンド」助成事業>

日 時:2019年10月20日(日)・27日(日) 9:30~15:30
場 所:新治里山公園にいはる里山交流センター[10/20]、川井緑地[10/27]
講師:松井一郎(NPO法人森づくりフォーラム理事、森づくり安全技術・技能全国推進協議会理事、モリダス)
参加者:9名(男性4名:女性5名/30代1名:40代2名:50代2名:60代4名)
主 催:モリダス
共 催:NPO法人よこはま里山研究所(NORA)
協 力:株式会社かんぽ生命保険

内 容:
1日目(10/20)
・導入「それぞれの森づくり活動」
・講義「森づくり活動の安全管理」
・実習「森づくり活動に使う手道具1」
服装、装備の確認/ロープワークの初歩/鋸、鉈の特性と使い方/鉈による杭づくり/掛け矢とロープによる杭の打ち込み/鋸による水平切り/道具の手入れ
・ふりかえり、閉会

2日目(10/27)
・実習「森づくり活動に使う手道具2」
鎌の特性と使い方/鎌による下草刈り/剪定鋏の使い方/道具の手入れ
・審査「安全な作業の基本」(筆記試験)、「鋸、鉈の使い方の基本」(実技、3人1組)


安全で楽しく価値のある森づくり活動を進めていくための第1段階として、「手道具を正しく使える基礎的なスキル」を2日間で習得する研修を開催しました。
1日目は、導入としてアイスブレイクも兼ねて、参加された皆さんから自己紹介と森づくりに関わっている理由について発表しました。今回は女性の参加者が過半数でしたが、子育てを終えて(終わりかけて)、残りの人生を社会のため、地球のために生かしたいという方が多くいらっしゃいました。森づくり活動は、そうした思いを具体的な行動として表現できる一方で、なかなか基本から学ぶ機会がないのが実態です。この研修が、そのような女性の受け皿になっていたことに驚くとともに、今後の森づくり活動は、このような方々の声をしっかりと聞いて、潜在的な市民の力を生かすことが必要だと感じました。
参加者の思いを受け止めた上で、講義「野外活動で気をつける8項目」と実習「ノコ・ナタ・カマの使い方の基本」が始まりました。森づくり活動の経験の長い松井さんは、病気で右手が自由に使えなくなり、左利きとして一から基本を学び直したという経験をお持ちです。このため、基本を一から学ぶ研修において数多く講師として指導されており、今回も分かりやすくポイントを押さえてお話いただきました。
講義の後は、実習「森づくり活動に使う手道具1」でした。午前中は、服装・装備の確認、ロープワークの初歩(引き解け結び、とっくり結び)まで。午後は、鉈による杭づくり、掛け矢とロープによる杭の打ち込み、鋸による水平切り、道具の手入れを学びました。
2日目は、まず、実習「森づくり活動に使う手道具2」として、鎌の特性と使い方、鎌による下草刈り、剪定鋏の使い方を学び、その後は審査に入りました。午前中は、1日目に学んだ安全な作業の基本について問う筆記試験(20分)があり、午後には、やはり1日目に学んだ服装・装備の確認~杭の水平切りまでの実技審査がありました。
結果は、筆記試験は9名全員が合格。実技は9名中5名が合格、4名が条件付き合格となりました。全体的には、経験の長いベテランの方ほど、癖が付いているために条件付きとなる傾向がありました。正しく道具を使うことは大事ですが、安全を第一に考えたいので、道具を持ったまま歩く癖があると、合格しにくい審査となっています。なお、条件付きの方も含めて、参加してくださった9名の方には修了証をお渡ししました。参加された皆さん、お疲れさまでした!

今後の予定として、今回のstep1を修了された方を対象に、第2段階のstep2として、「手道具とロープを用いて安全に木を倒すスキル」を習得するための3日間研修を2020年3月(3/20,21,28)に開催します。

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